
防災の日に絡み、
災害と不動産の関係をお知らせいたしました。
そして、火曜日に近畿地方を中心に台風、
木曜日には北海道で大地震と、
西日本豪雨に続き、大災害が発生しています。
台風の被害では、
浸水と陸橋が破壊された関西空港が目立っておりますが、
街中では、突風による車両の横転、建物の損壊が、
あまりにも衝撃的でした。
大阪の海沿いがどのような建物があるのか存じませんが、
今回の台風が関東地方に上陸した場合、
高潮による埋め立て地の被害がどのようになるのか、
高層マンションでの突風による被害、
さらに、マンション周辺でのビル風による被害がどうなるのか、
とてつもないことになるのではないかと想像されます。
北海道の大地震では、
土砂崩れと液状化現象による被害が目立っております。
空からの映像を見ると、土砂崩れというより山が崩れたとも言え、
これほどまでに広範囲で崩れた被害状況とは驚きました。
液状化現象の被害は、
東日本大震災で千葉県内でも多くの被害がございました。
今回の被害状況を映像で見ると、
海沿い、川沿いの低地(田んぼや湿地)の埋め立て地ではなく、
山あいのような住宅地に見え、違和感を受けました。
後々、液状化が起きた背景の解説を聞きますと、
元々、沢があったところを埋め立てたのことで、
これまでも地震による液状化があったとのことです。
山崩れとも言える土砂崩れは、
背景や状況を考えると難しかったかもしれません。
しかし、液状化現象による被害を回避することは、
事前にできたのではないかとも思います。
地盤ができた背景(埋め立て、以前は沢)、
過去の被害などから、ここは液状化現象のリスクがあると。
一昨日、流山市の江戸川沿いにできた新しい住宅地を走る機会があり、
ここは元々田んぼで埋め立て作られた住宅地だけど大丈夫なのか、
流山市のハザードマップを見てみると、
液状化のリスクはないとの表示でした。
これを見て、
地価(土地の売れ行き)を忖度してリスクを隠しているのか、
最新の埋め立て技術で液状化リスクを減らしているのか、
どっちなのだろうと考えてしまいました。
さて、先週のように、台風、地震と災害が発生しますと、
不動産市場にも影響が出ます。
短期的(1~2週間)には、
様子見から、購入そのものの活動を控える。
中期的(1~2ケ月)には、
災害リスクを考えて判断する。
長期的(半年以上)には、
災害リスクを忘れて利便性を優先する。
お盆休み明けから活況となった市場ですが、
先週から今週は、災害が発生したことにより、
落ち着いております。
この落ち着きは一時的なものと思われ、
災害による被害が落ち着いてくると、
改めて動き出してくると思われます。
売却そのものは、売主様それぞれのご事情や状況により
動き出すタイミングは変わってくると思います。
今回の災害とご所有不動産の関係については、
お気軽にお問い合わせください。