
新型コロナウイルス感染問題は、
毎日、毎週のように深刻となっております。
1月頃、総合病院の副院長である医師の売主さんに、
武漢の封鎖が効いてきたら落ち着いて、
3月頃には平常に戻っているのではと、
釈迦に説法をしてしまったところ、
その際、その売主さんは、どうかな、と懐疑的な見解を示していました。
まさに、その懸念通り、
発生当初と比べて、さらに状況は悪化し、
日々の生活が脅かされるほどとなってきました。
このような状況であるから、
新しく不動産を購入する方の動き出しは鈍いですが、
それでも、先の売主さんの物件や、
他のお客様の物件に、申し込みや見学が入っております。
購入側から見れば、
100年に一度(どなたが言ったか忘却)の世界的な危機では、
これ以上にない購入のチャンスであることから、
ごくごく少数ですが動いている方もいるようです。
ただし、売主側から見れば、
これ以上にないピンチですから、
欲張るのは長期的に見ても論外ですが、
通常時と同じような売却条件に近いものではなない限り、
また、どうしても今売らなければならない事情がない限り、
売るのは、この夏まで、年内は、来年まで、
いつまでかは不明ですが、
社会が動き出すまで(外出自粛が解けるまで)、
売るのは見送った方が賢明だと思います。
今回の状況を見ながら思い出したのが、
バブル崩壊、リーマンショック時に、
不安定な売買よりも賃貸を中心に取り扱った方が、
商売は安定するよ、という話(実感)があったことです。
まさに今回も同じような状況になっております。
そのような中、(少し大きめな)賃貸管理の話しが昨日ありました。
売買専業で事業を行っていたため、
賃貸については気後れするのですが、
どうしても断れないようなしがらみがあるため、
お話しはお伺いしました。
その物件は、とても立地がいいため、
空きが出ても、このような状況にもかかわらず、
申し込みが殺到しているそうで、
さらに「賃料の増額競争」も発生したそうです。
この話しを聞いたとき、
やはり「立地」がなによりも大事なんだと思いました。
不動産を買うとき、
このような非常時だけではなく、
20年、30年という長期的な視点でも、
立地がいいところを選ぶべきです。
新築から中古にしても、
狭くしても、
ハイスペック建物でなくても、
同じ予算なら立地を選ぶべきです。