
能登半島の中央部東側に位置し、能登観光の拠点として賑う温泉地。 七尾湾に面した海沿いの温泉。日本海とは能登島で遮られている 内海となり、波は穏やか。 海岸沿いに近代的なホテルやこじゃれた旅館が立ち並ぶ。
最寄り駅の和倉温泉までは大阪からの特急サンダーバードが 直通運転している。 (名古屋からのしらさぎ、越後湯沢からのはくたかも一本だけあり)
和倉温泉の名は、漁師夫婦が、湯気立つ海で白鷺が 身を癒しているのを見て、“湯の湧き出づる浦”→涌浦(わくら)となり、 書き間違えが多いことなどから和倉と改名されました。
泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉。 無色透明、海に近いとおり、しょっぱい。 飲用のお湯もあるが、とてもとても塩辛くて、よく飲める人がいるなと 感心するほど。
温泉や設備などではなく、おもてなし・サービスで有名な“加賀屋”は、 この和倉温泉の北端、源泉近くにある。 最近、ビジネス番組などにも登場しており、ホテル業で同様に 有名なリッツカールトンの和製・温泉版か。 湯めぐりパスでは入浴可能となっていたが、混雑しているということで 断られる。
入浴したのは、“海望”と“のと楽”。どちらも、1階に浴場があり、 海に面して間口を広く取って、海をのんびり眺めながら入浴するという スタイルだが、どちらもお湯が熱めで、そうそう長湯はできませんが。 のと楽の方が露天風呂が複数あり楽しみは多い。
キャパが大きい温泉街は、ビジネス的な利用も多いが、 和倉温泉は立地的に不利なことと、加賀屋の影響からか、 どのホテルや旅館も、近代的で、ちょっとお高そうな雰囲気。 (近畿・中部圏のビジネス的利用は、加賀温泉周辺になると思われる)
七尾市和倉温泉