保有効果(心理)で間違った判断にならぬよう

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保有効果(心理)で間違った判断にならぬよう(15.12.07)

読み終えた本が溜まったらブックオフ、着ない古着や使わないカバンなどはセカンドストリートかジャングルストアへ。

少しでもお金を捻出しようと、家にあるものを換金します。その際、どの店でも、なにを売っても、そんなに安いの?と思うことがしばしば、いや、毎回のように思います。

経営者として、買い取った本や古着を整えて、粗利を乗せて販売する金額を考えてみると、買い取り値段の妥当性は分からずでもありませんが、それでも、やはり、もうちょっと高くない?見込みと違ったと思ってしまいます。

本や古着などの場合は、ま、仕方ないかと割り切ることができますが、これが、不動産(特に自宅)の場合、見込んでいた金額(皮算用)と、売却できるであろう金額(査定額)、金額差は100万円、200万円と単位も違うことから、ま、仕方ない、とはなりません。

この心理的な影響を、行動経済学では「保有効果」と呼びます。「保有効果とは、自分が所有するものに高い価値を感じ、手放すことに抵抗を感じさせる効果。」

自分が保有している物は、時間とともに価値が下げる(飽きる)のかとおもいきや、愛情愛着なのか価値をあげるのです。もしくは、いったん保有した物から損失を出すことを著しく嫌がる傾向になります。

この効果により、不動産を売るとき、その不動産の価値を高く見積もってしまうことに陥ります。(客観的に現実を見ることができるような洞察力がある方は別です)

また、不動産を買うとき、せっかく稼いでて貯めた「金融資産(預貯金)」の価値を高く見積もってしまい、相対的に不動産を低く見る傾向に陥ります。

お住み替えで、売ることと買うことを同時期に行う際、売るときと買うときで、同じ人が真逆のことを仰るような悲喜劇になってしまうのは、この効果によります。(売るときは高く売れる理由、買うときは安くなる理由を)

たまたまの偶然や特別な要因があって、相場よりも高く売れることもあります。同じく、諸事情により相場よりも安く買えることもあります。

ただし、これは特殊要因があってのことですので、リクエストをいただいても、どうしようもないケースがほとんどで、あくまでも運頼みの縁があった場合です。

チャレンジしてみることはいいと思いますが、あまりにもこの青い鳥ばかりを追いかけていると、彷徨い人になって、本来の目的である暮らしや生活、家族、人生にまで影響が出てしまうことがあります。

客観的に見ることができるプロが必要であり、プロの意見を取りあえず聞いて考えてみることは必要です。

なお、最終判断は、売主、買主ご本人です。意見を100%受け入れる必要はございませんので、取りあえず聞くだけ聞いてみましょう。

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柴田 誠

柴田 誠代表取締役

投稿者プロフィール

子ども二人の教育費に頭を抱えながら、小さな不動産会社を経営しております。千葉県の高校野球をこよなく愛する元高校球児。小さなお出かけ、温泉、街めぐりを好むも時間とお金に余裕がなく最近は控えめです。

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